1.~も同然だ

意味:ほとんど~と同じだ。同じ様子だと言いたい

接続:名詞も+同然だ、名詞+同然だ、ないも+同然だ、動詞た形も+同然だ

例文:毎日20時時間半年もN1を勉強したんだから、合格したも同然だ。

2.~とは

意味:意外な気持ちを強く表す。

接続:動詞の普通形+とは、い形容詞+とは、な形容詞(だ)とは、名詞(だ)とは

例文:

  • 大人が子供に負けるとは、情けない!
  • あいつがゆか先生とデートするとは!
  • 日本語が超ペラペラだから、隣の人が中国人だとは、全然思わなかった。

3.~に越したことはない

意味:~のほうがいい、最高だ

接続:動詞普通形+に越したことはない、イ形容詞、な形容詞(である)、名詞(である)に+越したことはない

例文:

  • 成功のために、好きなことをやるに越したことはない。
  • 初デートの終わりはキスに越したことはない。

4.Aいかんによって(で、では)B Aいかんだ(による、にかかている)

意味:Aが、どれぐらいか、どのようなものによって、Bがきまる

接続:名詞+(の)+いかんによる

例文:

  • 第一審の結果いかんで、上級の裁判所に控訴するかどうかを決める。
  • 人脈いかんによっては、営業実績がことなる場合が多い。
  • 君の態度いかんによっては、急な転勤もあり得るから、気を付けるように

5. Aいかんによらず(にかかわらず、を問わず)B

意味:Aとは関係ない、Bは決まっている。

接続:名詞+(の)+いかんによらず、名詞+(の)+いかんにかかわらず、名詞+(の)+いかんを問わず

例文:

  • お支払いになった会員料は理由の如何によらず、お返しすることができません。
  • 弊社では、理由の如何にかかわらず、お買い上げの商品の返品・交換を承りません

6. Aずにはおかない、Aないでおかない

意味:絶対にAにする、自然に(感情)になる

接続:動詞の「ない」形+ずにはおかない

例文:

  • 犯罪を見たら、警察に通報せずにはおかないだろう

  • 消費税が上がったら、国民は反対せずにはおかないだろう

  • 高額の美術品を壊したから、彼に弁償させずにはおかない

  • あんなに教室で騒いだわけだから、罰を与えずにはおかないだろう

7.Aずにはすまない、Aないではすまない

意味: Aの状態をけっして許さない

接続:Vない+ずにはすまない、Vない+ないではすまない

例文:

  • 癌が見つかった以上は、手術をしないではすまない
  • 汚職が発覚したからには、あの政治家は辞職せずにはすまないだろう

8.Aを禁じ得ない

意味:Aを我慢できない

接続:名詞+を禁じ得ない

例文:

  • 先生の変顔に笑いを禁じ得なかった
  • こんなバカな行政政策に対して今の国民たちは不満を禁じ得ないです
  • 家庭内の暴力に対して国民の意識の低さに驚きを禁じ得ない
  • まさかの敗北で驚きを禁じ得ない。

9.Aてやまない

意味:すごくAを願っている

接続:動詞て+やまない

例文:

  • N2合格後、日本語の勉強を辞めたことに後悔してやまないです
  • 娘の伸びる英会話を見て、将来を期待してやまない
  • これから、二人の幸せを願ってやみません

10.~といったらない、~といいたらありはしない、~ったらない(会話)、~といったらありゃしない(会話)

意味:とても~だ、すごい~だ 言葉でうまく言えないほど~だ

接続:い形容詞+といったらない、名詞+といったらない

例文:

  • あのラーメン屋の汚さといったらない
  • 就職のための準備の面倒くささと言ったらありゃしない
  • 部下の前で社長に叱られて恥がしいといったらありはしない
  • みんなの前でこけて、恥ずかしいったらなかった
  • 相手を挑発しまくって、負けたなんて、みっともないといったらなかった

 11.~極まる、~極まりない

意味:とても~だ、極限に~だ。「極まる」と「極まりない」は同じ意味

接続:い形容詞+こと極まる/極まりない、な形容詞+(なこと)+極まる/極まりない

例文:

  • 何人もの人をかんだあの犬は狂暴極まりないから、近づかない方がいい
  • いつも飲み会でセクハラに近い行為をする社長に不愉快極まる。
  • 迷惑極まりない歩きたばこの罰金をもっと上げてほしい
  • 劣悪極まりない労働条件を解決するために、政府が動き出した。

12.~の極みだ

意味:とても~だ。極限に~だ。

接続:名詞+の極みだ。

限られた名詞と使う場合が多い。

接続:

  • 大事な試合の最後に逆転されてしまい、痛恨の極みだ。
  • 山や海、空の贅沢の極みをつくした、この逸品料理はまずかった。

13.~の至りだ

意味:とても~だ。極限に~だ。(古い)限られた名詞と使う場合が多い。 

接続:名詞+の至りだ。

例文:

  • ノーベル賞の授賞式に自分が出るなんて、公営の至りでございます。
  • 最近は若気の至りによる、軽犯罪が増えている。
  • 忘年会で酔いつぶれてしまい、赤面の至りです
  • メールを送って頂いたにも関わらず大変返信が遅れてしまい、恐縮の至りです。
  • 憧れの歌手に会えて感激の至りです。
  • 両親に手塩にかけて育てられて感謝の至りです

14.~ことこの上ない

意味:とても~だ。これ以上なく

接続:な形容詞な+ことこの上ない、い形容詞+ことこの上ない

例文:

  • 丁重なことこの上ない歓迎を頂き、ありがとうございした。
  • 友だちが宝くじ一億円に当たって、うらやましいことこの上なかった。しかし、その友達がおれに一億円をくれて、ありがたいことこの上ないものだった。
  • この映画は、カップルで見ると気まずいことこの上ない映画10選に選ばれたものです。

15.~限りだ

意味:とても~だ。限界まで~だ。

接続:な形容詞な+限りだ、い形容詞い+限りだ

感情の表現と一緒に使う場合が多い

例文:

  • ビジネスの本を一冊も読まずに事業を起こすなんて恐ろしい限りです。
  • 俺の友達が一億円の宝くじに当たったらしい。羨ましい限りだ。
  • 会社の運命を分けるこんな大事を取引に、経験もない部長が来るなんて心細い限りだわ。
  • ただ人を助けてあげたのに、こんなにたくさんのお褒めの言葉を頂くなんて、恥ずかしい限りでございます。

16.~てかなわない

意味:~がひどすぎて、我慢できない。

かなわない=がまんできない

文句や不満を言う場合よく使う。

接続:Vて+かなわない、い形容詞+てかなわない、な形容詞+でかなわない、名詞+でかなわない

ではー>ちゃ/ではー>じゃ

例文:

  • 毎日こんな寒くちゃかなわないよ。
  • 今日バイト三人も休まれてかなわないよ
  • 前の新築のビルの工事がうるさくてかなわない
  • ジンさんと一緒にいると面白過ぎてお腹が痛すぎてかなわないわ
  • 旅行先のレストラン3倍ぼったくられて悔しくてかなわない

17.~まい、~まいと

意味:「まい」絶対~しない、~しないだろう、「まいと」絶対~しないという気持ちで

接続:vる+まい/まいと

例文:

  • この難病は治るまい
  • ベトナムはもう電車ができたから、渋滞するまい。
  • 事故で亡くなったかたの遺族の悲しみは消えまい 一段动词接まい可用连用形
  • スマホを二度とタクシーに落とすまいと、降りるときは必ず席を確かめている。 
  • また留年するまいと、ちゃんと大学の授業に出席するようになった。
  • そんなことあるまい

18.~べからず

意味:するべきではないという意味。看板に書かれている場合が多い。会話では使わない。

接続:vる+べからず するべからず/すべからず

例文:

  • 産業廃棄物を山に捨てるべかたず
  • 工業汚水を川に流すべからず
  • 山にゴミを捨てるべからず
  • 奥多摩川で「釣りをするべからあず」と書いてあるにも関わらず、友達は釣りをして魚を食べたことがある

19.~べからざる

意味:~べからずと同じ意味。会話では使わない。古い本でよく見られる。読んで意味だけ分かればいい

接続:Vる+べからざる・するべからざる/すべからざる

例文:

  • 横領は社会人としては許すべからざる犯罪である。
  • 天空の城ラピュタは世界のアニメでは欠くべからざる名作である。
  • 神様は各信者にとっては欠くベラざる存在である

20.~ではあるまいし/じゃあるまいし

意味:~ではないのだから。注意やアドバイスをするときよく使うので、目上の人には使えない。

接続:名詞+ではあるまいし・Vる+わけ/の/ん+ではあるまいし・Vた+わけ/の/ん+ではあるまいし

例文:

  • 子どもではあるまいし、そんな馬鹿なことをするな。
  • 子供ジュあるまいし、社内で先輩を見たら挨拶するのは当たり前でしょう?
  • 夢じゃあるまいし、宇宙へ行けるなんて考えるもんじゃないよ。
  • 難しい英語の原稿を読むのではあるまいし、たくさん練習しなさい

20.AべくしてBする

意味:Aになるのは当然だからBする。AとBが同じ場合が多い。古い書き言葉。「AなるべくBした」をよく使う。

接続:Vる+べくして

例文:

  • あんな高いところから飛び降りたから死ぬべくして死んだよ。
  • ここには交通標識一つもなかったから、今回の事故は起こるべくしておこった事件であった
  • いつも勝ち組は成功するべくして成功してるように見える。
  • 私たちあ付き合うべくして付き合ってるわけですよ。

21.~べくもない

意味:当然~だから、しなくてもよい

接続:vる+べくもいない、するべくもない/すべくもない

望む、比べる、疑うなどとよく使われる

例文:

  • アップルがうちより大きい会社ということは、比べるべくもありません。
  • 主力メンバーが五人も抜けているから、勝つことは望むべくもない。
  • これ以上の給料は望むべくもないのに、どうしてほかの大手企業の面接に行きたがってるかかわかんない。
  • 100%信じあっている二人のことだから離婚や別居など疑うべくもない。

22.~のではあるまいか

意味:~のではありませんか/~なのでないだろうか

接続:Vる+のではあるまいか/い形容詞+のではあるまいか/な形容詞・名詞+(なの)+ではあるまいか

例文:

  • 今時、着物を着て町に出る人は珍しいのではあるまいか。
  • 今年大きな地震がおこるのではあるまいかと心配しているが、会社の建物はしんちくだから、しっかりと耐震設備が備わってることを疑うべくもない。
  • あの二人は付き合っているのではあるまいか、と疑うほどいちゃついている
AそばからB AなりB Aが早いかB Aや否やB
とき 過去のこと 過去のこと 過去のこと 過去のこと
AとBの関係 Bがよくないこと Bがよくないこと AとBが同時に AとBが同時に
主語 AとBの主語は同じ AとBの主語は同じ 異なってもOK 異なってもOK
回数 いつも 一回 一回 一回
意志動詞・無意志動詞 両方 両方 Bは意志動詞のみ 両方

22.AそばからB

意味:Aしたら、またすぐ Bの状態になる

接続:Vる/Vた+そばから(Vたのほうが多い)

注意:

  • 文句や不満を言おう場合よく使う
  • いつも同じ結果になる
  • 一回で終わることには使わない

例文:

  • このブランドのカバンは店内に置いたそばから、売り切れてしまう。
  • あのラーメン屋さんは、外に暖簾をかけたそばから、長い行列ができてしまう。
  • うちの子は部屋をからづけたそばから、おもちゃを散らかす。
  • 給料をもらったそばから、彼女のプレゼント代で消えていく。
  • 上司からいつも指示を聞いたそばから忘れると言われてるからメモ帳を持参している

23.AなりB

意味:Aしたら、すぐBの状態になる。

接続:Vる+なり

注意:

  • 一回に限る出来事
  • Bには意志や命令文は使えない。
  • Bはネガティブな場合が多い。

例文:

  • 彼は車に乗るなり、猛スピードで走りだした
  • 彼が玄関に入るなり、犬がやってきた。
  • 娘は部屋に入るなり、変な声を出しながら、電気をつけた。

24.Aが早いかB

意味:Aしたら、すぐにBの状態になる

Aが早いか、Bが早いかわからないぐらい同時に起こる

注意:Bは意志動詞のみで使われる

接続:Vる/vた+が早いか

例文:

  • チャイムが鳴るが早いか、生徒たちは弁当を取り出して食べ始める。
  • ラーメン次郎に行くときは、メニューは決まっているからお店に入るが’早いか、自販機から大盛ラーメンを買っている。
  • 息子はご飯を食べ終わるが早いか、外に遊びに行ってしまった。
  • 空港で出会うが早いか激しくキスをするカップルを見て、羨んだ。

25.Aや否やB

意味:Aするかしないか、わからないぐらいの短い時間でBが起きる

接続:Vる+や否や

例文:

  • 彼はご飯を食べ終わるや否や、すぐに誰かに電話をかけていた。
  • 野良猫はひな鳥を捕まえるや否や、獲物を咥えたまま木の上に逃げた。
  • 子供は親の姿を見るや否や、泣き出した。容疑者は警察’が来るのを見るや否や逃げ出した。
  • 川に糸を入れるや否や超でかい魚がとれた。

26.よくも~ものだ

意味:本当に~したんだ。驚きや怒り、意外な気持ち、憎しみ、あきれなどの気持ちを強調した表現。

接続:よくも+V普通/V可能/Vた+ものだ。

例文:

  • あんな罪を犯して、よくも平気でいられるものだ。
  • こんなところで、よくも仕事ができたものだ。
  • 仕事をみたら、チーム全員がよく頑張ったものだと思います
  • よくもこんな狭い場所で住めるものですね。
  • 明日試験なのに、よくもねられるものだな。
  • ほかに恋人がいるのに、よくも私の前で、私だけ愛してるとか言えるもんだな。

27.~ないものは~ない

意味:絶対しない、できない。

接続: V可能+ないものは+V可能+ない

注意:二回否定したからといって、肯定の意味を持たないことに注意

例文:

  • あの国は今戦争中だから、いくら行きたくても行けないものは行けない。
  • いくらお金を積んでも復縁できないものはできない。
  • このパソコンはそんなに高性能ではないから、ビデオ編集なんてできないものはできない。
  • 両親が結婚させないものはさせない、と入れれたら、駈け落ちするしかない。
  • あの熱い眼鏡をかけた子に遠くの字を読ませようと思っても、見えないものは見えないって。

28.~以外の何物でもない

意味:それ一つしかない、絶対~だ。

接続:名詞+以外のなにものでもない

例文:

  • こんなに毎日カレーを食べるなんてインド人以外のなにものでもない。
  • あんなに何度もお辞儀をするなんて日本じん
  • ヒョウ柄のシャツにとら柄のパンツを合わせるなんて大阪のおばちゃん以外のなにものでない
  • 毎日遊んでばかりで少しも勉強しない人が会社作ってお金持ちになるなんて夢以外なにものでもない。

29.~てからというもの

意味:Aして以来今もでBの状態が続く。

接続:Vて+からというもの

例文:

  • 実家から離れてからというもの、規則正しい生活ができていない。
  • 大学を卒業してからというもの、勉強という勉強をしていない。
  • 30歳になって病気をしてからというもの、普段の生活の気を付けるようになった
  • 交通事故をしてからというもの、交通ルールをしっかり守るようになった。

30.~ものなら

意味:もし~できるなら(話し手は~が絶対できないと思う)

接続:Vる(可能)+ものなら

例文:

  • 殴れるものならばぐってみろ!
  • 遠くに住んでいる好きな人に会えるものなら会ってキスしたい
  • できるもんならブラピに生まれ変わりたい
  • 辛い物のは苦手なんだけど、食べられるもんなら激辛キムチを食べてみたい。
  • 付き合えるもんなら石原さとみと付き会いたい!

31.~ないものでもない

意味:全くできないことはない、少し可能性がある

接続:Vない+ものでもない

例文:

  • この会社で昇進できないものでもないけど、私の能力ではかなり難しそうだ。
  • 今日中にこの仕事を終わらせろ、って言われたから、残業すればできないものでもないけどなあ…
  • チャンさんは日本語ができないものでもないけど、話していると、時々頭が混乱するよ
  • 先日発売された新車、買えないものでもないけど、やちんが払えなくなりそうだ。

32.~ものを

意味:AすればBになるのに

接続:な形容詞+ものを(過去の話に使うことが多いので、~たものを、で使うことが多い)

例文:

  • 私に相談すればよかったものを、何とかお金を作ったのに。
  • 毎日勤勉に宿題すればよかったものを、うちの子は夏休みの終わりになっていつも泣きながら宿題やってるよ。
  • 社長は彼のためを思って厳しくしているものを、彼は社長の気持ちがわかってないな。
  • あの時予備の薬を持っておけばよかったものを、おかげで救急車で運ばれてしまった。

33.~をものともせずに

意味:難しいことにも負けないで

接続:名詞+ものともせずに

例文:

  • 困難をものともせずに前進しろ!
  • 五体満足で生まれず、苦労させたが、障害をものともせず育ってくれた。
  • 妻はうちの経済事情をものともせず、子供たちを立派に育ててくれた。
  • 暑さをものともせず、炎の中に飛び込んで子供を助けた
  • 幾多の困難をものともせず、彼は一代にして莫大な財産を築き上げた。

34.~ないものだろうか

意味:~できそうなのに できないのはなぜか

接続:Vない形+ないものだろうか

例文:

  • 葬式の日に喧嘩している家族を見て、仲良くできないものだろうか、と感じた。
  • どうにか女性からモテないものだろうか、と毎日SNSを使って写真をアップyしたり、大量のメッセージを送っている。
  • 彼女と仲良くできないものだろうかとせっせとプレゼントを運ぶ男たち。
  • 古い電子レンジを使えないものだろうかと叩いてみたが、逆効果だっだ。
  • ちょっとでも痩せられないものだろうかと色々なダイエットを試している女性たちを見て冷ややかな目で見ている男性たち。

35.せめてもの

意味:悪い状況の中の一つだけの良いこと  「最小限。せいぜい」で、「十分ではないがやむを得ない。 現時点では満足すべき最低限の」 と

接続:せめてもの+名詞

例文:

  • 泥棒に入られて金品すべて奪われたが、せめてもの救いは家宝の壺が取られてなかったことだ。
  • 数多くの恋愛経験で実を結ばなかったが、せめてもの慰めは一人の親友が寄り添ってくれたことだ。
  • 川でおぼれかけた子供を救われた両親は、助けてくれた彼に、せめてものお礼に高級和菓子をもって行った。
  • あの人は今まで散々私をだましてきたんだから、せめてもの報いで平手打ちをしてすぐ別れた。

36.~こととて

意味:~というわけだから、~なので(古くて硬い表現)

接続:な形容詞+な+こととて 名詞+の+こととて

例文:

  • まだ五歳の子供がしたこととて、何とか許してやってください。
  • まだ、仕事に未熟なこととて勘弁してください。
  • 世間知らずのこととて、法律に反する行為をした場合は、罰を免れない。
  • 紅葉の季節のこととて、モミジを見に行かずにいられない。
  • 農家に甚大な被害が出たが、野生動物のしたこととて、悔しさをどこにぶつけたらよいか分からない。

38.~ことなしに

意味:AをしないでBをする AをしなければBできない

接続:Vる+ことなしに

例文:

  • グルメ(美食家)と名乗るからには、食べることなしに食べ物の評価はできない。
  • 才能があっても練習することなしに何事もうまくならない。
  • 編集することなしに放送される番組は視聴者を飽きさせることまちがいない。
  • 酒、たばこを経験することなしに一人前の男になれないと主張する人もいるだろう。

39.~ことだし

意味:いまは~なので、~から

接続:普通形 な形容詞+(である) 名詞+の(である)+ことだし

例文:

  • この現場は五人いることだし、私たちは別の現場に行こう。
  • 今日は土曜であることだし、早めに仕事終わらせてパーティーしましょう。
  • 子供も成人したことだし、老後は夫婦でのんびり過ごしましょう。
  • タクシーは頼んだことだし、荷物をまとめて出かけよう。
  • 子供も妻も寝ていることだし、これでひとりの時間を楽しめる。

40.AてもB過ぎることはない

意味:AしてもBには十分じゃない

接続:(いくら)+vても+vます+過ぎることはない

例文:

  • あの子は注意散漫だから何度言っても言いすぎることはない。
  • SNSでは個人名から性別まで偽れる、警戒してもし過ぎることはない
  • 栄養ドリング(drink)をいくらのんでも飲み過ぎることはないと思っていたら、その人は死んだらしい。
  • 真冬に外出するときは防寒着を着ても着すぎることはない。

41.よほどのことだ

意味:普通以上、何か特別な理由がある

接続:事情+よほどのことだ(会話:よっぽどのことだ)

例文:

  • テレビでどのチャンネルを見ても同じニュースを報道しているので、よほどのことがあったのだろう。
  • 感情を表さない彼女が嬉しそうに踊っているから、よほどのことだな。
  • あそこに人だかりができている、よほどのことがありそうだ。
  • 社長は長い時間電話で話している、よほどのことがあって話している

42.~もさることながら

意味:AはもちろんBもある

接続:名詞+もさることながら

例文:

  • 人件費もさることながら、雑費も気になるところだ。
  • 今の生活もさることながら、年金の有無が騒がれているの老後の生活も心配だ。
  • 外交関係においてA国との貿易問題もさることながらB国との国境問題も放置できない。

43.~までだ/までのことだ

意味:最後は~する

接続:Vる+までだ/までのことだ

例文:

  • 来週までにお金を返さないなら、直接彼の家に入って取り返すまでだ。
  • セクハラ問題は、課長に話して解決しない場合は部長に話すまでのことだ。
  • どこの国に行ってもビザが切れたら母国に帰るまでのことだ。
  • さとみさん告白して断られたらグェンさんに告白してみるまでだ。それでもだめなら一生独身を貫くまでだ。

44.~に限ったことではない

意味:AだけではないBも

接続:名詞+に限ったことではない。

例文:

  • 欠陥住宅はこの家に限ったことではない。あの住宅メーカーの家はすべて疑わしい。
  • 離婚による精神的ショックは夫婦に限ったものではなく子供にも大きな心の傷を与える。
  • この道の歩行者天国は土日に限ったことではなく、平日の祝日もやっているらしい。

45.~を皮切りに

意味:~をはじめに、後ろが続く

接続:N+を皮切りに

例文:

  • 彼女の発言を皮切りに彼は怒って暴言を吐き出した。
  • 経営陣に反発していた彼を皮切りに、それまで彼に同町していた数人の社員が辞めていった。

46.~をもって

意味:~があれば、~で ①以…;用…;拿… ②以…为限;到此为止。

接続:名詞+をもって

例文:

  • 君の才能を持ってすればN1の漢字なんれ赤子の手をひねるようだろ。
  • その体力をもってすればプロのボクサーになれるよ。

46.~をよぎなくされる

意味:仕方ないけどしないといけない、断れない。

接続:名詞+を余儀なくされる。

例文:

  • 地震が発生し、電車に遅れが出たため、会議の時間変更を余儀なくされた。
  • 焼きそばが無性に食べたかったのに売り切れのため、うどんを食べることを余儀なくされた。

47.~をよぎなくさせる

意味:仕方ないけど相手にさせる

接続:N+をよぎなくさせる

例文:

  • 工場内で起きた火災は建物内の従業員の避難を余儀なくさせた。
  • 記録的豪雪は多くの車を足止めし。ドライバーたちを車中泊(しゃちゅうはく)することを余儀なくさせた。

48.ところを

意味:~のに

接続:な形容詞+ところを 名詞+ところを

例文:

  • おくつろぎのところ(を、)恐縮ですが、そろそろお時間です
  • 正直に答えなくでもいいところを、真実を語り、相手を怒らせた。
  • 盛り上がっているところ、みんなの前で喧嘩して水を差してしまった

49.~ているところを見ると

意味:Aの状況からするとBが考えられる

接続:Vて+いるところを見ると

例文:

  • 怒っているところを見ると、私の指摘は正しいようだ。
  • 若い女性が道で泣き崩れているところを見ると、おそらく失恋したと推測する。

50.~をくだらない

意味:最低でも~だ

接続:数詞+をくだらない

例文:

  • あの子のゲームする時間は一日三時間はくだらない。
  • おお、このステーキは二キロはくだらない。

51.~をおいて

意味:~以外~ない

接続:名詞+をおいて

例文:

  • この気難しいお客さんを相手にできるのは彼をおいてほかにいない。
  • この味を出せるのは有名シェフかうちの母親をおいてはかにいない。
  • お金がほかをおいて大事だと考えている人の心は貧しい。

52.~をよそに

意味:~は気にしないで

接続:名詞+をよそに

例文:

  •  宿題をする友達をよそに漫画を見て大笑いする私。
  •  お年寄りが立っているのをよそに優先席に座っておしゃべりを続ける学生たち。
  •  貧しい生活を送る人をよそに毎日ワインを片手に優雅に暮らす少数の富豪たち。

53.~をかぎりに

意味:~を限りに

接続:N+を限りに

例文:

  • 今週を限りに、土曜出勤をなくします
  • A社は経営(けいえい)破綻(はたん)しかけているから、次(つぎ)の取引(とりひき)を限りに契約破棄(はき)だ。

54.~を踏まえて

意味:~も考えて~する

接続:名詞+を踏まえて

例文:

  • コンビニはあらゆるデータを踏まえて、在庫や次の日の発注を考えないといけない。
  • 親が頭ごなしにしかるより、子供の気持ちも踏まえて解決策を出した方がいい。
  • 会長の演説を踏まえて、今後の営業活動に励み(はげみ)ましょう!

55.~を押して、押し切って

意味:~の問題があるけど

接続:名詞+を押して

例文:

  • 嫌がる彼女の反対を押して家族に挨拶に行った。
  • 困難を押し切って偉業を成し遂げた人の言葉は、重みがありますね。
  • 医者の反対を押して治療を受け入れず亡くなった彼の人生は幸福だったのだろうか

56.~を潮に

意味:潮(海水(かいすい)の流れ)あること(よくないことが多い)をやめるのにりょうどよい時

例文:

  • 討論中に話が変わったのを潮に席を立ち、トイレに行った。
  • 彼は授業中にケータイ取り上げられたのを潮に、それを辞めるだろう。

57.~を経て

意味:~の時間や経験をした後。

接続:名詞+を経て

例文:

  • 5000年の時を経て完成された中国料理の味は格別だ。
  • 超人的なトレーニングやプロテインの摂取を経て、彼は強靭な体を作り上げた。

58.~を境に

意味:ある時から

接続:名詞+を時に

例文:

  • 退職(退職)を境(さかい)に都会(とかい)を離れ、田舎(いなか)で自給自足(じきゅうじそく)の生活をする。
  • 入社を境に学生気分を捨てなければと、生活習慣を見直す。
  • 食中毒が報道されたのを境に急激に客が減ったのは言うまでもない(あたりまり)。

59.~だけましだ

意味:良いとは言えないが、ほかの状況よりはまだ良い

接続: 普通形+だけましだ 名詞/な形容詞+である+だけましだ

例文:

  • うちの会社は彼の会社に比べ、一ヶ月(いっかげつ)でもボーナスが出るだけましだ。
  • 私の夫は全く料理をしないの。ゆきさんの旦那さんは料理をしてくれるだけましよ。
  • 部屋に下着泥棒が入ったが、金品が取られなかっただけましだ。

 

60.~Aた分だけB

意味:Aをしました。その分Bに影響する。

接続:Vた+分だけ

例文:

  • 仕事をして利益を上げた分だけ給料も増えるという会社に入りたい。
  • 私は食べた分だけ太ってしまうので、セーブしなければならない。

61.Aといっても、せいぜいBだけだ。

意味:というけれども、実際は…

接続:普通形+と言っても 名詞+といっても

例文:

  • 割引といってもせいぜい10パーセントだけだね。

  • 小遣いと言ってもせいぜい二百円だけです。

  • この会社は給料が良いと言いてもせいぜいボーナスが年に二回出るだけだ

62.ただ~のみだ。

意味:ただ~だけだ(のみ即为だけ的文语)

接続:ただ+普通形+のみだ ただ+(な形容詞/名詞)である+のみ

例文:

  • 競技を終えた選手は、晴れ晴れとした表情でただ結果を待つのみだった。
  • 戦争直後、人々はただ生きるのみで精一杯だった。
  • ただ厳しいのみではいい教育(きょういく)とは言えない。

63.ただ~のみならず/のみか

意味:Aだけではない

接続:普通形+のみならず/のみか な形容詞/名詞+である+のみならず/のみか

例文:

  • 佐藤さんはただプロ野球の選手であるのみならず、歌手としても活躍しているすごい方だ。
  • 新聞記者は政府から不正な金を受け取るのみならず、記事の内容まで政府に漏らしていたという。
  • あの歌手は若い人のみならず、老若男女に人気だ

64.~と思いきや

意味:~と思ったら違った

接続:いろいろな形+と思いきや(ます形 ×)

例文:

  • 友達とドライブに行く途中に、後ろから車でついてきているかと思いきや、はぐれた。
  • さっきまで満腹だと言っていら子供が、もう食べないと思いきや全部食べてびっくりした。

65.~ときたら

意味:~について言えば、(後ろにはマイナスの文が多い)

接続:名詞+ときたら

例文:

  • あの子ときたら、宿題もせずに帰るや否や友達と遊びに行った。
  • 思春期のうちの子ときたら、反抗期で悪いことばかりして大変なんです。
  • あのお店ときたらうちが値下げしたとたん1円下げてくる、完全にはりあってるな。

66.~とはいえ

意味:~といっても、~だが

接続:名詞/普通形+とはいえ

例文:

  • 彼は若いとはいえ、礼儀正しく気配りのできる好青年だ。
  • インフラ整備のため、ここに道路ができるとはいえ、五年先の事らしい。
  • 十月で暦の暦の上では秋とはいえまだ暑くて夏を感じさせる。

67.~AといいBといい

意味:AもBも

接続:名詞+といい+名詞+といい(形容詞・動詞 ×)

例文:

  • 色といい形といい、これは最高の逸品ですな。
  • 先生といいスタッフといい、ここは一流の学校。
  • 田中氏といい佐藤氏といい、スキャンダルが多くて、政治家に対する不信感が払拭(ふっしょく)できないよ。

68.~といえども

意味:~でも 普通そうすると予想されることをしない

接続:名詞/普通形+といえども

例文:

  • 一流のプログラマーといえども、このソフトの開発は難しいだろう。
  • インターネットの専門家といえども、すべてのハッカーの侵入は防ぎきれない。

69.~といったところだ

意味:思ったより多くなく~の程度だ 最高でも~だ、せいぜい~だ

接続:名詞+といったところだ

例文:

  • 噂の有名店で食べたけど、味がいまいちだから商品価値は2000円といったところだ。
  • この辞書はざっと見て、二千ページといったところだ。

70.~ともなしに、ともなく

意味:特に理由もなく~する 集中せずに~する。 「特に~する目的や意図がなく」という意味で、無意識に動作をしていることを表します。

接続:Vる+ともなく

注意:

特に~する目的や意図がなく無意識に動作をしていることを表します。
主に「見る」「聞く」「話す」「言う」「考える」「覚える」「行く」など意志動詞に接続します。

「疑問詞+(助詞)+ともなく」の形で、「何/どこ/いつ/誰かははっきりわからないが」という意味を表します。

例文:

  • いつからともなく社内での報連相が減っていった。
  • 誰からともなくカラオケに行こうと言い出して、深夜まで歌った
  • どこへ行くともなく歩いているとお金を拾った。やった。

71.~と言っても過言ではない(言い過ぎではない)

意味:~と言ってもいい

接続:V普通/い形容詞+と言っても過言ではない 名詞/な形容詞+だ+と言っても過言ではない

例文:

  • 味といい、香りといい、このコーヒーは世界一と言っても過言ではない。
  • 福島第一原発の事故は、世界中を震撼させたと言っても過言ではない。
  • 犬は動物界でも一番忠実な動物と言っても過言ではない。

72.~としたところで ~としたって(会話)

意味:もし~しても、できても

接続:V可能形/V普通形/名詞+としたところで

例文:

  • 平社員の私が行くとしたところで、今回の騒動は収まりません。
  • 社長がするとしたって絶対に失敗しないことはないでしょう。

73.~と見える

意味:~だろう

接続:名詞/普通形+と見える

例文:

  • あそこのカップルの女性は、あんなに甘い声でせがんでいるから、よほどあのかばんを欲しいと見える。
  • ケータイを見たとたん急に出かけた。意中の人から連絡があったと見える。
  • 苦労人と見える彼は人の苦労もわかる思いやりある人だ

74.てっきり+と思っていた (てっきり)+とばかり思っていた

意味:~したと思っていた

接続:てっきり+いろいろな形+と思っていた

例文:

  • てっきり外でサッカーをしていると思っていた息子は、友達の家でゲームしていた。
  • あなたが注文したから、この料理てっきり食べると思ったのにもったいない!
  • 二時間前に頼んだから、この仕事てっきり終わっているとおもってた。

75.AというのもBからだ

意味:Aをしたのは、Bの理由がある

接続:というのも+普通形+からだ

例文:

  • 見ず知らずの人から話しかけられ、彼は困っていた。というのも彼は日本語が分からないからだ。
  • 彼女は掛け持ちで働いている。というのも彼女の家族は貧しく、教育も、ろくに受けられなかったからだ。
  • あの人は羽振りがいい、というのも彼は急成長の会社の社長だ。

76.Aと決まってB

意味:Aすると必ず、Bになると感じる

接続:Vる+と決まって

例文:

  • このバす会社のバスは、悪天候にあなると決まって10分以上遅れる
  • 彼は遅刻常習犯なのに、パーティーとなると決まって早く来る。
  • 私が旅行すると決まって雨が降る、私は雨男だ。

77.AまいとしてB

意味:AしたくなくてBする

接続:V+まいとして(一段动词去る)

例文:

  • 勉強中に彼女のことを考えまいとして必死に頭を振った
  • 劣勢に立たされたが、負けまいとして頑張ったら最後に勝てた。
  • 彼女を傷つけまいとして言った言葉が逆に怒らせてしまった。

78.~とて

意味:~でも、~だって

接続:名詞+とて

(Vるとて=と言っての古い言い方)

例文:

  • 大臣とて人間だから感情的になって失言することもある
  • 親とて失敗するときもあるが、その時どう対応すつかを子供に見せないといけない。
  • あの自動車会社とて、量産していれば、リコールの一回くらいあるものだ。

79.まさか~とは思ってもみなかった

意味:~は全然考えなかった/知らなかった

接続:(まさか)+普通形とは思ってもみなかった。

例文:

  • まさかあの受付嬢と社長が付き合ってるとは思ってもみなかった。
  • ちょっとした出来心が、こんな大事件になるとは思ってもみませんでした。
  • ボランティアのつもりでやってことが多くの人を幸せにするとは思ってもみませんでした。

80.まるで~かのようだ

意味:本当に~しているみたいだ

接続:まるで+普通形+かのようだ

例文:

  • 憧れの芸能人に会えて、まるで空を飛んでいるかのような気持ちになった。
  • 大きい画面でグラフィックがきれいなゲームをするときは、まるでゲームの世界にいるかのような気分になる。
  • 三年以上海外生活をしていると、帰国してからもまるでその国にいるかのような感覚になる。

81.~AようでいてB

意味:Aの状態に見えるけどBである

接続:普通形+ようでいて

例文:

  • うちの子は昨日買ったお菓子のことを覚えていないようでいて、よく覚えている。
  • おしゃべりな彼女は私たちの会話を聞いてないようでいて全部聞いていて、ほかの人にばらした。
  • 彼は英語が話せるようでいて、あまり意思疎通ができていなくて、会話の難しさを知った。

82.~AようによってはB

意味:A次第でBにする/になる

接続:V(ます)+ようによっては

例文:

  • 人の選びようによっては会社の経営に支障(障碍)をきたすこともある
  • どんなものでも使いようによっては、すぐ壊れたり長持ちしたりする。
  • ケータイも使いようによっては生活を便利にするが、複雑にすることもある。

83.よほど~のようで/らしく

意味:とても~の様子で

接続:よほど+普通形+ようで(会話:よっぽど)

例文:

  • 赤ちゃんはおもちゃをよほど気に入ったようで、ずっと手から離さない。
  • 彼らほよほど愛し合っているようで、反対されても別れない。
  • 彼女は昨日のことでよほど怒ったようで、私と口をきいてくれない。

84.~ばかりに

意味:Aだけが原因でBになる

接続:普通形+ばかりに な形容詞/名詞+である+ばかりに

例文:

  • 昨晩、ずっとゲームをしていて三時に寝たばかりに今朝起きられず仕事に遅刻してしまった。
  • ケチって、安い結婚指輪を買ってしまったばかりに、婚約破棄になってしまった。
  • 昔の彼女との写真を捨てないでいたばかりに、今の彼女に嫉妬で叩かれた。

85.~んばかりの、~んばかりに

意味:もうすぐ~になりそう

接続:Vない+んばかりに

例文:

  • うちの犬は、私が帰ると「さびしかったよ~」と言わんばかりに駆け寄ってくる。
  • はちきれんばかりの自分のお腹を見て、ダイエットしようと決意した。

(はちきれん:大き過ぎて 破れそうなさま)

  • 子供たちが溢れんばかりの笑顔を見せて遊ぶ光景が見られる国は幸せ度が高いと言える。

86.~とばかりに

意味:どう見ても~の様子だ

接続:丁寧形/普通形+とばかりに

例文:

  • 今がチャンス!とばかりに香川選手はゴールを決めた。
  • ここで止まれとばかりに警棒を激しく振る警備員を見て、思わず笑った。
  • 手伝えとばかりにあごで指図する上司にイラッと来た

87.~ごとく、~ごとき

意味:~ように

接続:普通形+ごとく な形容詞/名詞+である+ごとく 名詞+の+ごとく 名詞+の+ごとき+名詞

例文:

  • 彼は怒る時、ライオンのごとく怖い形相で怒るからおっかない

  • 私が家へ帰ると、息子は子犬のごとく、駆け寄ってくる。

  • 彗星のごとく現れた彼女は美人で優しくてスタイルが良くて最高の女性。

88.~めく

意味: ~らしくなる、感じる

接続:名詞+めく

例文:

  • 彼女に恨みがあるとはいえ死体をバラバラにするなんて、彼の犯罪は狂気めいている。
  • 彼はプロの選手めいたことを言うけど、実力が伴ってないな。
  • 子供めいた言い訳をしたら首になった。

89.~にかかっている

意味:~次第

接続:名詞+にかかっている

例文:

  • この契約は彼のプレゼン( presentation )にかかっている。
  • 試合の勝敗が彼の打席にかかっている。
  • 音響良し、照明良し、空調良し。番組の成功は俳優の体調にかかっている。

90.~にかこつけて

意味:~を理由に(託ける かこつける  托故,抓口实,借口 )

接続:名詞+にかこつけて

例文:

  • 安さにかこつけて、絶対食べられないと思いつつ、野菜を袋に詰め込む。
  • 記念日にかこつけて、欲しかったブランド品を彼氏に買わせる。
  • 犬の散歩にかこつけて、かわいいあの子に会いに行こう!

91.~にかまけて

意味:~ばかりして/気にして(かまける 感ける 忙于 专心于)

接続:名詞+にかまけて

例文:

  • 勉強にかまけて彼女とのデートをすっぽかした(捨てる)。
  • 仕事にかまけて、子供との時間をあまり過ごせず、子供との関係が悪くなってきたので改善せねば!
  • 友達との遊びにかまけて、家族と過ごす時間が減ってはいけない。

92.~にかたくない

意味:~と考えるのは簡単だ

接続:名詞+にかたくない(に難くない)

例文:

  • 昔の自分を思い出せば、新入社員の心情は想像にかたくない。
  • 告白して振られるより、告白しないほうがいいという彼の気持ちは理解するにかたくない。
  • 今までの傾向から、彼女は窮地におちいったら、逃げ出すのは予想にかたくない。

93.~には及ばない

意味:~しなくてもいい ~の程度ではない

接続:名詞/vる+には及ばない

例文:

  • どんなに頑張ってもパク先生の才能には及ばない。
  • 一回一人できたことがありますので、心配には及びません。
  • すべての学生にアンケートするには及ばない。抜き打ち (予告なしに、突然物事を行うこと。) で調べるかランダム( random )に聞いてみよう

94.~(だけ)にとどまらず

意味:~だけでなく、もっと~(止まらず)

接続:名詞/vる+にとどまらず 名詞/な形容詞+ である+にとどまらず い形容詞+だけにとどまらず

例文:

  • 島川さんはオフライン授業にとどまらずオンライン授業でもすさまじい (恐ろしい。ものすごい。驚くほど激しい。) 才能を見せた。
  • シャラポアさんはテニスプレーヤーにとどまらず、彼女の美貌を生かしてモデルとしても活躍している。
  • この食べ物はおいしいだけにとどまらず、体にいいときたら食べない手はない(一定,不得不)。

95.~にのぼる

意味:最低でも~くらいだ

接続:名詞(数字が多い)+にのぼる

例文:

  • 今回の彼女が貰った成功報酬は十億円にのぼった。
  • 開業当初、三人だった小さな会社が今では社員100人に上り(のぼり)、社長も嬉しそうだ。
  • 未成年者で肥満(ひまん)とされる人の数が世界で1億2400万人に上り、過去40年間で10倍になった。
  • 大阪府警では、免職処分を受けた警察官の数が八人と過去最多に上ったことが分かりました。

 

96.~にいたる、にいたって

意味:~という重大な事態になって、~の場合は極端・特別で~まで

接続:Vる/名詞+に至る(に至って)

例文:

  • 皆が反省する中、彼に至っては反省の色がまるでない。
  • 私が五年前脱サラし、会社を立ち上げ今に至る経緯をお話します。
  • 大学へほとんど行かずにバイトばかりしていた彼は、留年という状況に至って、親に本当のことを言わざるを得なかった。
  • 地震による被害は、津波や土砂崩れなど二次被害の影響もあり、次第に広範囲に広がり、ついに死者三十名に至った。

97.~Aにひきかえ(引き換え)B

意味:AとBは反対だ

接続:普通形+(の)にひきかえ (動詞・形容詞は(の)を入れます)

例文:

  • みゆきさんの旦那さんってカッコ良くて、優しくて家事もしてくれるなんて羨ましい限りですよ。それにひきかえ私の夫は……
  • 私の周りの友達は将来のために毎月貯金をしている、それにひきかえ私は給料はすべて使いたいし、全然貯金をしないタイプだ。
  • 野田さんはきれいで頭が良くてスタイルも良いのにひきかえ私は正反対だ。

98.~にかかわる

意味:~のような重大なことに関係する ~に影響する

接続:名詞+に関わる

例文:

  • この任務は命にかかわるので、油断せずに常に注意しなければならない。
  • この 筆記試験(笔试) が大きく合否(合格と不合格)に関わります。そしてこの合否が今後の人生に大きくかかわる。
  • 現在、日本語教育に関わる仕事をしております。

99.~にして

意味:~で/~だから(程度強調)

接続:名詞+にして

例文:

  • 試験最終日にして熱が出てしまった…。解熱剤を飲んででも行くしかない。
  • 彼は医者にして、歌手としても活躍するアーティストでもある。
  • トリプルアクセルなんて羽生結弦選手にしてようやく成し遂げる事のできる技だ。

100.~に即して

意味:~に従って、基準にして

接続:名詞+に即して

例文:

  • メディアは事実に即した報道するべきだ。何があっても嘘を放送してはならない。
  • サービス産業は常にニーズの変化に即していくことが重要だ。
  • 高校の規則に即して髪を黒しなければならない。

101.~にたえない

意味:~することに耐えられない ~に値しない

感謝・悲しみ・同情など感情を表す名詞につくと、「我慢できない程、~だ」という 感情を強調する表現になる。

接続:Vる/名詞+に耐えない

例文:

  • この事故現場は見るに耐えない無残さだ
  • 日本語の森を早く知っていればN1に合格しただろうに……。後悔に耐えない。
  • N1に満点で合格することができた。これはもう感激に耐えない。
  • 学生があまりに楽しくなさそうな顔をしていて見るにたえない。